まる博サテライト訪問　５ 　　浦　山　山　荘 　〒369-1802 埼玉県秩父市荒川上田野565　 電話 0494-54-2079 　 令和３年２月１８日（金）訪問

　暖かく晴れた空の青さに咲き出した紅梅のピンクがぴったり。　浦山山荘は，秩父札所29番笹戸山長泉院の前から浦山ダム左岸に通じる道の右側にある。

　札所29番の入口には「よみがえりの一本桜」と呼ばれる枝垂れ桜があり，本堂には十三権者が文暦元年（1234年）に秩父巡礼をした際に納めたとされる「石札定置巡礼」と彫られた石札や，葛飾北斎の描いた「桜図額」がある。

　浦山山荘の前から浦山ダム左岸に登る道（現在通行止め）は春の山桜(やまざくら)，秋の楓(かえで)の紅葉のころライトアップされる。また，浦山川沿いの道に進むと，浦山ダム下の駐車場があり，堤内のエレベーターに乗りダムの上に出ることができる。

　浦山山荘は昭和49（1974）年に民宿として開業した。女将の堀口路子さんは翌年にお嫁に来た。ご主人のお父さんは栗拾い・しいたけ農園の夢を持っていたが，１年もたたぬうちに亡くなり，その夢を生かそうと頑張って，とても忙しく夢中だった。夏休みには小学生たちの合宿，ソロバン塾の合宿，埼玉大学や明治大学の地質を研究する学生さんで，とてもにぎやかだった。秩父名石庭園風呂として，孔雀石・日野龍岩・三波ぶどう石と名付けられた自慢の岩風呂がある。忘年会・新年会・歓送迎会・年忌も多く，2台の送迎車が休む暇もなかった。そんなときに，バッテリーが同時にあがってしまい，慌てたこともあった。

　武甲山の白い岩がちょこっと見えるあたりに，秩父夜祭りの花火がとてもきれいに上がる。「その花火を音が追いかけてくるところがとてもいいです。去年の夜祭はコロナの影響で，花火に力を入れた分，特別きれいに見えました。コロナももう一年たちました。そんなことがあったっけ，と懐かしく思える日が早く来るといいですね」。

(K・I)

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