お知らせ  事業報告     まるごと博物館とは  設立趣旨・定款  組織・沿革  サテライトのご案内
  
サテライト紹介 1 

日本百番観音霊場秩父札所一番 四萬部寺

秩父市栃谷418 Tel. 0494-22-4525

 誦経山四萬部寺は寛弘四年(1007)播磨(播州)書写山性空上人の「武蔵国秩父は観世音菩薩有縁の地なり、彼の地に行きて教化せよ」と師の命を受けて弟子幻通はこの地に至り里人を教化し朝夕経典四萬部を読誦し供養を行って秩父札所一番の霊場とした縁起があります。本堂は千鳥破風をふした入母屋造りで秩父札所中、特に整っており埼玉県有形文化財に指定されております。
  大工棟梁は、秩父祭屋台の建造や寺社の造営に非凡な腕を振るった秩父の名匠藤田徳左衛門であり、文化財的特徴は特に本堂内部にみられます。操型が豊富で賑やかな構成になっており、特に化粧母屋を肘木に曲線を使った手法などは黄檗宗寺院の影響とも見られるが、この地方に類例がないので工匠藤田徳左衛門の独創的意匠かも知れません。
 主な行事は毎年八月二十四日の施食会(施餓鬼会)先亡の父母、ご先祖、水子、有縁無縁の方々があの世において苦しみを受けているのを救う為の精霊供養の法会です。各宗派の僧侶によって読経供養が行われ、その功徳力によって八角輪蔵が静かに回転すると言われています。寺宝はおたすけ観音像、経塚ご本尊釈迦如来、熊野権現が納めたと伝えられる牛王の法印等があります。

サテライト紹介 2

武甲酒造株式会社・柳田総本店

秩父市宮側町21-27 tel.0494-22-0046

 1753(宝暦3)年創業の老舗の酒蔵で、「武甲正宗」の醸造元。秩父地方を代表する酒蔵で、平成31年埼玉県春季清酒鑑評会で今年も入賞しました。特におススメは無濾過純米原酒で、冷やして無濾過ならではの濃厚なコクを楽しむか。燗にする場合は、人肌の温度で持ち味の豊潤な味わいをお気に入りのお料理と頂くのがコツです。 酒蔵では、これからの季節の野菜のお料理にかかせない天然発酵調味料の高精白された米麹で造られた真っ白な「塩麹」。お肉を漬けておくと酵素の力で軟らかくなります。お魚の切り身もいけます。この塩麹と純米酒で造られた「からみそ」。これは採りたてのきゅうりや人参のステック、大根のステックなどのディップとして、焼き鳥に付けてお召し上がり頂く他、おすすめは焼きおにぎりでお楽しみ下さい。砂糖や塩をいっさい使わず、米と米麹だけで造られた麹の甘味だけで味わう「おいしい甘酒」、今、話題の飲みやすさと共に腸内環境を改善し酵素の力を実感できる「麹水」など、酒蔵ならではの麹関連商品がいっぱい。老舗ながらも時代を先取りした健康重視の麹を軸にした商品開発に前向きに取り組んでいます。

まる博サテライト訪問 7

大血川渓流観光釣場

秩父市大滝5199-1 Tel. 0494-54-2411 令和4年6月25日(土)訪問

 梅雨の中休み(と思っていたら,そのまま梅雨明け宣言が出ましたが),猛暑になるという予報に、避暑を兼ねて,奥秩父の大滝「大血川渓流観光釣場」に魚釣りに行きました。秩父市街から車で50分,標高650mの山峡です。渓谷は深い緑に包まれ,道端のマタタビの白い葉が輝いていました。目の前の山はするどくとがっていました。奥秩父の北面の山肌は,長い年月をかけて,この地形になったのかと大自然の営みに感動。
 釣り場に到着。入漁料,餌・貸し竿料を支払い川へ降りました。何十トンもありそうな巨石がゴロゴロ。水は宝石のような透明度でそのまま飲めそうです。水面すれすれに飛んでいるユスリカ・カゲロウを捕まえる為にニジマスが跳ねます。「ピクッ・ピクッ」釣れた!感動の瞬間。3人で10匹,初めてにしては大漁でした。
 昼食はお店自慢の手打ちうどんをいただきました。絶品,また食べたくなるようでした。釣ったニジマスも塩焼きにしてもらいました。水のせいか,臭みもなく美味しい。
創業40年,2代目の吉田さんは好青年。「この秘境の大自然の景観,水の透明度,イワナ・ヤマメ・ニジマスをはじめ,多様な水生生物に出会っていただき,ドキドキを沢山感じてもらいたい」とおっしゃっていました。
 山の斜面に鹿が出て,帰りの道端では子猿達が草を食べながら見送りしてくれました。町では味わえない心の開放を感じた楽しい一日でした。 

(K・I)




サテライト訪問 8

将 門 園

秩父市荒川日野584 Tel. 0494-54-1699 令和4年6月30日(木)訪問

 梅雨明け宣言がこんなに早く出るとは本当にびっくり。でも確かに真夏です。
 きれいに房がそろっている「ちちぶ山ルビー」が何と美しい。大きな扇風機がゆっくり回ってブドウたちを応援しています。
 農園主は新井潤一さん。秩父農工時代の恩師恩師,吉川先生が訪ねてきて,「秩父まるごと博物館というとてもいい会ができる。入って!」と言われ,「はい」だった。とてもお元気です。こちらも負けないように頑張ってお話を聞きました。
 「ちちぶ山ルビー」は山梨の原田さんという人が創った上品な味,ルビーのような色,形。とにかく美しい,だれもが好きになるぶどうだ。どうも山梨より秩父の土壌のほうが合うかもしれないと,権利を買い取り,秩父だけがつくれることになった。それはもうとてもうれしかったし,農園としてとてもありがたかった。
 お盆さまころから約50日間くらい,毎日、朝からお客様が見える。贈り物にする場合は必ず物を見てもらって包装することにしている。時期になると毎朝並んでもらうようになる。そのほか,巨峰,シャインマスカット,サマーブラックなども。
 「フジバカマにアサギマダラが来るよ。」と孫に言われて,道の駅にフジバカマを植えたら,毎年来るようになった。1月から5月はイチゴ。その後ブドウ。「ファミリー農園」として芋ほり。シルバー秩父活性化協議会の「シニアのための体験講座」で,ブドウの摘果,袋かけその他。はちや柿の出荷。熊が出た。猪がいた。鹿がいる。とにかく暇なしに楽しく忙しい。
 「のだめカンタービレ」の作者,皆野町出身の二ノ宮知子さんが,農業のよさを漫画「GREEN 農家のヨメになりたい」にしてくれた。
 お話を聞いているだけで,こちらも元気になりました。

(K・I)


 
(c) 秩父まるごと博物館 Chichibu Eco Musée