サテライト紹介 1
日本百番観音霊場秩父札所一番 四萬部寺
秩父市栃谷418 Tel. 0494-22-4525
誦経山四萬部寺は寛弘四年(1007)播磨(播州)書写山性空上人の「武蔵国秩父は観世音菩薩有縁の地なり、彼の地に行きて教化せよ」と師の命を受けて弟子幻通はこの地に至り里人を教化し朝夕経典四萬部を読誦し供養を行って秩父札所一番の霊場とした縁起があります。本堂は千鳥破風をふした入母屋造りで秩父札所中、特に整っており埼玉県有形文化財に指定されております。
大工棟梁は、秩父祭屋台の建造や寺社の造営に非凡な腕を振るった秩父の名匠藤田徳左衛門であり、文化財的特徴は特に本堂内部にみられます。操型が豊富で賑やかな構成になっており、特に化粧母屋を肘木に曲線を使った手法などは黄檗宗寺院の影響とも見られるが、この地方に類例がないので工匠藤田徳左衛門の独創的意匠かも知れません。
主な行事は毎年八月二十四日の施食会(施餓鬼会)先亡の父母、ご先祖、水子、有縁無縁の方々があの世において苦しみを受けているのを救う為の精霊供養の法会です。各宗派の僧侶によって読経供養が行われ、その功徳力によって八角輪蔵が静かに回転すると言われています。寺宝はおたすけ観音像、経塚ご本尊釈迦如来、熊野権現が納めたと伝えられる牛王の法印等があります。 |
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