お知らせ   事業報告     まるごと博物館とは  設立趣旨・定款  組織・沿革  サテライトのご案内

令和6年度のおもな活動


・5月12日(日) 令和6年度通常総会・総会記念講演会

午後1時半から,秩父歴史文化伝承館1階研修室において,第17回となる令和6年度通常総会が行われました。令和5年度事業報告・決算書,令和6-7年度役員(理事・監事・相談役)人事,令和6年度事業計画・予算書が原案通り可決されました。
 総会議事の後,小幡喜一理事長による総会記念講演「秩父の地形・地質」が行われました。
 その後,会場をすしかつに移し,役員を中心に懇親会が行われました。


0601 ジオパーク秩父 歴史道 スローウォーク

・7月28日(日) 「影森から羊山の三峰街道を歩く」
参加者:17名
影森駅前9:10集合,西武秩父駅前12:15。(道のり約 5 km,累積標高差約 100 m)

猛暑日となり熱中症警戒アラートが発令される中で,汗だくのウォーキングになりました。20歳代 2人を含む17人の方が参加されました。影森駅前9:10集合。1電車乗り遅れたという方がいたので,長福寺,札所26番圓融寺をゆっくり見学しました。圓融寺の近くでは,江戸時代末の万延元(1860)年に橋立側から大野原まで完成した影森用水の,昭和18(1943)年に改修された水路も見ました。そこから,八幡町八坂神社,滝之入,戸坂峠と三峰街道を歩きました。通り沿いの多くの石造物を観察し,石材や石造物の種類を解説しました。地質学的には,圓融寺庭園の約1.5億年前の秩父帯付加コンプレックス中のチャート,押堀川右岸に露出した約1500万年前の古秩父湾堆積層を観察し,羊山丘陵の約13万年前の中位段丘堆積物には,土柱も見られました。羊山丘陵では薪炭のために伐採されていた株立ちの木を見ながらあるき,戸坂峠で東京道と刻まれた明治14(1881)年の砂岩の馬頭尊を確認し,羊山の埼玉県緬羊発祥の地の石碑,大山祇神社の思いやりの木を見て,西武秩父駅に下りました。解散は予定より少し遅く12:25になりました。
 アンケートには,「地質学の知見が自分にはそこまで深くはないが,解説していただいたことで,ウォーキングがより楽しくなった。」,「歩きながら目を止め,足を止めて,学習できました。」,「詳しく説明してくださり,ありがとうございました。多くの人に知ってもらいたいです。」などの感想がありました。また,多く「暑くて大変でした」という意見がありましたが,「少し山の中に入るなど涼むことができるルートになっていて良かった。」という意見も複数ありました。 なお,嬉しいことに今回の参加者3名が,まる博に入会して下さいました。


0602 ジオウォーキング

・5月4日(土) ひと味違った札所めぐり「大地の生い立ちがわかる横瀬の里歩き」 参加者:27名
  横瀬駅前9:30集合,同所15:30解散。(道のり約 7.6 km,累積標高差約 110 m)

 晴天に恵まれ,32人の参加で,初夏のウォーキングを楽しみました。参加者からは,「地質,岩石,文化等,見識が深まって,良かったです。」「とても面白い!説明も具体的。今後も見つけたら,またジオ歩き参加したいです。」「良いコースで,話も上手で分かりやすい。」「横瀬川の流れがどう変わったのかというのが大変興味深かった。」「毎回新しいことをいろいろ教えていただき大変勉強になる。」などの感想をお寄せいただきました。
 9:30 横瀬駅前を出発。町民会館へと横瀬川右岸の約2万年前の段丘面から急坂を下りました。谷底平野の江戸時代の横瀬川の流路を確認し,ウォーターパークシラヤマへ行き,1742(寛保2)年の大洪水でできた,新田橋の礫岩露頭(新第三系横瀬町層群)を観察しました。その後,横瀬川右岸の段丘に広がる寺坂棚田を歩き,江戸元禄時代の道標石をみて,後田土地改良区のから苅米腰薬師堂をへて,秩父堆積盆地の縁の礫岩や,秩父盆地の西の甲武信ヶ岳などを見ながら,ミカブ緑色が露出する 秩父札所六番 卜雲寺荻野堂に行き,武甲山を眺めながら昼食をとりました。
  午後は,道標石に導かれて,平賀源内設計の観音堂が建つ札所七番 法長寺牛伏堂,天狗坂をくだり,天明の大飢饉延命の大願成就の証とされる寺久保地蔵尊から,秩父往還江戸道にでて,横瀬川を渡り,ケンムシ坂を登って武甲山御嶽神社里宮,秩父絹発祥の地「城谷沢の井」,さらに登って,第八番 西善寺境内で一休みしました。そして,一気に生川へ下り,対岸の小鳥ヶ丘延命地蔵尊まで上り返して,札所九番 明智寺で,天明の地蔵・宝永の文塚・室町時代の青石塔婆・馬頭尊などを見て,横瀬駅前に戻り,予定通り15:30に解散しました。


0603・0604 ジオサイトマップづくり・ガイド現地研修

・6月23日(日) 歴史道「影森から羊山の三峰街道」
 参加者:4名
  影森駅前9:10集合,西武秩父駅前14:30解散。

 横瀬町宇根から羊山丘陵の戸坂峠を越え,秩父札所26番圓融寺から札所巡礼道に合流,白久から贄川,強石,大達原,大輪を経て三峯神社に通じる三峰街道。今回は,4人で影森の長福寺から羊山までを歩きました。 街道沿いには,様々な石造物があります。それぞれの石材と,石灯籠・庚申塔・巳待塔・寒念仏供養塔・馬頭尊・道標石などの種類を調べました。滝之入には「武甲山入口」の石碑もありました。改修された影森用水も残っています。また,秩父札所26番円融寺や滝之入の山の神付近では秩父帯のチャート,戸坂峠の麓では秩父盆地新第三系の泥岩・砂岩,羊山では段丘堆積物がみられ,土柱もありました。


0605 ジオパーク講座
・9月1日(日) 令和6年度 ジオパーク講座(座学)「地震と災害」 
 参加者:20名
  とき:13:30から16:00頃,ところ:秩父市歴史文化伝承館1階 研修室

 迷走台風10号の影響で不安定な天気のなか,会場の秩父市歴史文化伝承館に行くと、交流フロアが秩父市現地災害対策本部になっていました。  そんな中でも20人の参加がありました。お集まりいただいた方,ありがとうございました。
 内容は, (1)「令和6年能登半島地震」 本間岳史氏(まる博副館長)  2024(令和6)年1月1日,能登半島北部を震源とするM7.6の地震が起こり,家屋の倒壊や火災など大きな被害が出た。講座では,地震による地盤の隆起や液状化,地震発生のメカニズムなどが紹介されました。 (2)「南海地震・東南海地震と秩父地震説」 小幡喜一氏(まる博理事長)  戦中・戦後に頻発した, 1944年 12月東南海地震, 1946年12月南海地震などの地震と,地震予測について,1948年の井上宇胤博士の「秩父地震説」,今村明恒博士の大地震周期説などが紹介されました。
  アンケートには,全体に対して「地震はタイムリーな講座でした。」,(1)「令和6年能登半島地震」にたいし「ビデオ,図を多用し,見やすく分かりやすかったです。能登半島地震を詳しく説明して下さり,良くわかりました。」,(2)「南海地震・東南海地震と秩父地震説」にたいし「戦争末期から戦後の地震と現時点での諸地震を重ねて,原理を理解して静かに対処,備えて減災の話は面白かった。井上博士と今村博士の違いが良くわかる講演でした。」などの感想がありました。


0607 郷土料理調査 小昼飯(こじゅうはん)づくり

・5月24日(金) 柏もち
 参加者:19名
とき:10:00~12:30, ところ:秩父市歴史文化伝承館 調理室

・8月2日(金) ねじ・うどん 参加者:14名
とき:10:00~12:30, ところ:秩父市歴史文化伝承館 調理室

・9月9日(月)炭酸まんじゅう・モロコシまんじゅう 参加者14人
とき:10:00~12:30, ところ:秩父市歴史文化伝承館 調理室


0611 広報・普及事業

①秩父まる博つうしん

  第40号:2024年8月13日発行,

②ホームページの運営 https://ss1.xrea.com/obtkgeo.g1.xrea.com/maruhaku/

③フェイスブックの運営 https://www.facebook.com/groups/833154390767596


0612 ガイド事業

・4月13日(土) 埼玉県立大滝げんきプラザ主催
  「親子ハイキング 地元ガイドと歩く 秩父まちなか歴史散歩」
 従事者:1名,参加者:7名
   西武秩父駅前9:00集合,秩父夜祭御旅所14:00解散。(道のり約 6 km,累積標高差約 40 m)

 参加者のうち2家族を秩父まるごと博物館のメンバー1人が案内しました。9時西武秩父駅集合,羊山公園見晴らしの丘,姿の池の周辺を歩き,レトロな秩父の街並みを案内しました。
 河成段丘の地形・地質と湧泉,秩父札所13番や,秩父今宮神社,路傍の石仏・記念碑・道標など,様々な石造物や,江戸から昭和の建物を紹介しました。昼食は秩父ふるさと館そばの杜で秩父御膳。午後は秩父神社から番場通り,団子坂を経て秩父公園の御旅所まで,秩父夜祭の御話をしながら歩きました。14時解散。

・4月14日(日) 芝桜まつりジオパークガイドウォーク 従事者5名,参加者:17名
 芝桜の丘中央口13:00集合,秩父神社15:00解散。。(道のり約 3 km,累積標高差約 30 m)

秩父まるごと博物館のメンバー5人で案内をつとめました。 13時,羊山公園芝桜の丘をスタートし,健脚者は見晴らしの丘を経て,牧水の滝,ちちぶ銘仙館,そして秩父公園の御旅所から昔の秩父夜祭の御神幸のコースに沿って歩き,秩父神社に15時到着しました。 歩きながら羊山公園の由来や秩父盆地と段丘地形を学んだ他,秩父の街なかでは秩父夜祭や秩父銘仙と大地の深いつながりを紹介し,秩父神社でゴールしました。17人の参加をいただき,春爛漫の秩父を堪能する約2時間のガイドツアーとなりました。


・4月27日(日) (一社)埼玉県社会保険協会主催
   「お花見ハイキング 秩父・羊山公園コース」 
 従事者:3名,参加者:22名
  西武秩父駅10::00集合,秩父神社12::30解散。(道のり約 4 km,累積標高差約 40 m)

26名職場ごとなどの5班のうち,3班をまる博物館のメンバーが案内しました。 10時,西武秩父駅に集合し,野坂地蔵尊から松坂を登り,大山祇神社,埼玉県緬羊発祥之地の記念碑を見学,羊山公園芝桜の丘を堪能しました。その後,見晴らしの丘に登り,ちちぶ銘仙館をちょっと見学し,御旅所,団子坂,番場通りを経て,秩父神社を見学,12時半に解散になりました。

・地元ガイドと歩く!ミニ秩父旅「秩父街なかパワースポット」

コース:西武秩父駅前~御旅所~矢尾旧酒蔵~今宮神社~明信館~今宮坊~爪竜寺庚申堂~旧国際劇場~秩父館~秩父神社
期日 4月18日
(木)前
従事者 1名
参加者 1名

・地元ガイドと歩く!ミニ秩父旅「日本を支える白い岩」
コース:影森駅前~影森用水~札所27番大渕寺~武甲線跡の遊歩道~秩父鉱業前~札所28番橋立堂~不動名水~浦山口駅前
期日 4月2日
(火)前
4月6日
(土)前
5月2日
(木)後
5月3日
(金)後
6月14日
(金)後
7月11日
(木)後
7月13日
(土)後
9月9日
(月)後
従事者 1名 1名 1名 1名 1名 1名 1名 1名
参加者 2名 11名 1名 4名 2名 1名 2名 2名

(c) 秩父まるごと博物館 Chichibu Eco Musée