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令和2年度のおもな活動

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0201 秩父ジオパーク歴史道スローウォーク
・11月23日(月・祝)「中野上・野上下郷めぐり」
参加者:11名

時 間 : 10:00~15:30 晴れ 
内 容 : 野上駅の西側から北側の地形・地質をみながら,山麓に点在する,長瀞七草寺の葛の寺遍照寺に登り,萩の寺洞昌院,「野上の眼医者」として全国に知られた落合眼科病院などをめぐります。室町時代の青石塔婆,宝篋印塔,江戸時代の馬頭尊や二十二夜供養塔,如意輪観音,大正年間の道標などの石造物を訪ねました。
コース: 野上駅前(10:00集合)~遍照寺~天満天神社~洞昌寺~福田家青石塔婆~石上神社~慶養寺~落合眼科病院~野上駅前15:30解散(約7km,累計標高差約120m)
 


0203・0204 ジオサイトマップづくり・ガイド現地研修

・10月25日(日) 歴史道スローウォーク「中野上・野上下郷めぐり」
従事者:3名
  時 間 :10:00~17:00 晴れ 
  内 容 :11月23日のコースを巡り,コースと観察ポイントの状況を確認。


0214まる博講座

第1回 「地域づくりとエコミュージアム」
 2020年11月29日(日)13:30~15:00

 日本エコミュージアム研究会理事(武蔵野美術大学非常勤講師・丹青研究所 特任研究員)の大山由美子氏を秩父市歴史文化伝承館にお招きし、「NPO法人 秩父まるごと博物館」主催の「まる博講座」が開催されました。
  前半では、エコミュージアムの理念と歴史(1960年代のフランスにおける地方文化の再確認にはじまり、住民参加により生態学を基盤に人類と生活環境の関係を研究して地域の発展に寄与する)、地域づくりへのエコミュージアムの役割(つながり、ひとづくりなど)についてお話ししていただきました。参加された「まる博」会員にとっては、その設立目的であるエコミュージアム活動の基本をおさらいすることができ、また参加された秩父市の職員にとっては、まちづくりや地域の活性化についての有益なヒントを得ることができたようです。
 後半では、エコミュージアムの海外事例として、「セイシャル・エコミュージアム」(ポルトガル)、「レーロース・ミュージアム」(ノルウェー)、「地捫(ちもん)トン族人文生態博物館」(中国貴州省)を豊富なスライドをまじえて紹介していただきました。 首都リスボンのベッドタウンであるセイシャルでの人づくりの活動、鉱山都市レーロースでの銅の精錬で汚染された環境を“負の遺産”として保全する取り組み、文字をもたず地域文化の伝承や歴史を歌で伝え記録する地捫トン族の口承文化などが印象に残りました。 国内事例として、講師が当初からかかわったという“自然と人間の共生”をめざした「楽しい生活環境観」を具現した「朝日町エコミュージアム」(山形県)、「海女(あま)文化のくに、青都(あおのみやこ)とば」と呼ばれる港町の景観形成をすすめている「青都とばミュージアム」(三重県)の取り組みを紹介していただきました。 エコミュージアムは、現在全国的に活発な活動が進められているジオパークともリンクする部分が多いので、今後、双方向の対話や情報交換などを通じて相乗効果をあげることができればよいと感じました。エコミュージアムの基本理念と国内外の活動事例について具体的に紹介してくださった大山由美子講師に感謝いたします。
  

第2回 「秩父里山の滝めぐり」 2020年12月13日(日)13:30~15:00

 講師は「NPO法人 秩父の環境を考える会」の高野幸基氏。参加者は28人でした。
 「考える会」では、平成23年から3年間、秩父地域の湧水108地点を調査し、『秩父地域の水探訪』を刊行されました。その後、秩父に埋もれる次なるテーマを模索し、急峻な渓谷の多い秩父には「滝」があるとして、7名のメンバーからなるプロジェクトチームを立ち上げ、平成29年から3年間、滝の現地調査等をされました。気軽に近づける(車を降りてから30分以内で行ける)身近な滝(里山の滝)95か所を調査し、荒川本流・大滝・旧荒川村・浦山川・横瀬川・赤平川・長瀞皆野の7つのエリアに整理。令和2年1月にはこの成果をまとめた報告書『秩父里山の滝 ~気軽に訪ねてみませんか 心和む秩父里山の滝へ~』を刊行し(サイサン環境保全基金の助成による)、学校・公民館・図書館・観光関係施設などへ配布されました。
 講演ではこのうち59滝を紹介。滝の水系と位置を示す地図・アクセス・滝の写真・落差などが紹介されました。最後に、滝名はわかるが詳細がわからなかったものの確認調査や、水系ごとの滝巡りパンフレットの作成など、今後の課題なども話されました。
 参加者の感想では、陽の目を見ることのなかった秩父の滝にスポットをあてた活動は重要、秩父にこれほどすばらしい滝があるなんてとても感動した、映像から岩場・滝・山岳信仰と結びつくイメージが湧いてきた、説明が上手だった、などの声が聞かれました。いっぽう、岩石(地形・地質)と滝との関係や、落差の測定、滝の由来、見学に適した時期、ジオパーク秩父のジオサイトとしての位置づけができそうな滝もあるので連携してはどうかなど、さらに調査・検討していただくと良いなどの指摘もありました。「考える会」の今後の更なる活動の進展を期待します。
  


① 地元ガイドと歩く!ミニ秩父旅 「秩父街なかパワースポット」
コース:西武秩父駅前~御旅所~矢尾旧酒蔵~今宮神社~明信館~今宮坊~爪竜寺庚申堂~旧国際劇場~秩父館~秩父神社
期日・従事者・受益対象者:3月27日(土)・1名・2名; 
(c) 秩父まるごと博物館 Chichibu Eco Musée